OCT(三次元画像解析装置)2012-06-01
■OCTとは
Optical Coherence Tomographyの略で、眼の組織を3次元的に撮影・解析する装置です。
特殊な光を用いて、外からは見えることが出来ない組織の断層を観察できます。
直接目に触れずに、又特別な薬を点眼せず、痛みも全くない検査です。目的部位を短時間で検査できる為、患者さんの負担も少なくてすみます。眼底OCTと前眼部OCTがあります。
■眼底OCT
OCTの中でも眼底専用のものです。眼底病変や、緑内障の経過観察に使用されています。主な対象は、糖尿病網膜症、中心静脈分枝閉塞症、黄斑円孔、黄斑前膜等、加齢性黄斑変性症、緑内障などです。
特に緑内障では、初期変化を解析するソフトを導入し、早期の発見を目指しています。
当院ではカールツァイス社のCirrus(シラス)を使用しています。
■前眼部OCT
OCTの中でも前眼部専用のものです。前眼部組織とは、角膜(黒目)、虹彩(茶目)、水晶体などです。主な対象は、閉塞隅角緑内障、円錐角膜、角膜混濁、LASIK術後、白内障術後などです。
特に閉塞隅角緑内障では隅角の角度を計算し、手術適応かどうかの判断のひとつになっています。
当院ではトーメー社のCASIA(カシア)を使用しています。