汎網膜光凝固術(PRP)
汎網膜光凝固術とは
網膜を広範囲に凝固することです。網膜を一度に広範囲凝固すると刺激が強いため、通常は数回に分けて照射を行います。
主な適応疾患は糖尿病網膜症や網膜中心静脈閉塞症などで、そのまま放置すると血管新生緑内障や増殖性の変化が進行してしまう場合が適応となります。
手術の時期
血管新生や増殖変化は血液の循環が不良な場合に進行することが多いので、通常は、蛍光造影撮影検査(FA)を行い、適応の確認をします。
手術の流れ
- 1.レーザー当日は散瞳の点眼をします。
- 2.点眼麻酔を行います。
- 3.通常の診察と同様、イスに座り、台に顔を乗せ、位置合わせをします。
- 4.レーザー用のコンタクトレンズを眼の上に乗せます。
- 5.レーザー照射、通常は数百発を照射し、場合によっては照射時、痛みを感じることがあります。
- 6.所要時間は十数分~数十分かかることもあります。
- 7.初回に痛みが強かった場合は、眼球の後ろに麻酔薬を注射することもあります。