多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズとは
白内障手術時に眼内に挿入する人工水晶体の中でも、一般的に使用されているピントが1ヶ所にしか合わせられない単焦点に対して、ピントを2ヶ所以上に合わせることができるレンズです。
眼内レンズとは
眼内レンズには単焦点と多焦点があり、従来は単焦点レンズを使用していましたが、最近では多焦点レンズも使用されるようになってきました。
特徴
遠近両用のメガネと同じ働きのレンズを眼の中に固定するものです。ただし、近くから遠くまでどこにでもピントが合うわけではなく、手術でこのレンズを眼の中に入れても、さらに眼鏡が必要になることがあります。また、眼内レンズは単焦点のものでも夜間の光がにじんで見える特徴がありますが、多焦点眼内レンズはその程度がより強いようです。
適応
多焦点眼内レンズは、全ての方に適しているわけでありません。白内障以外にも目の病気がある方や、強度近視の方、元々乱視の強い方などはこのレンズの適応になりません。ご希望のある方は、診察時 に医師にご相談ください。
費用
多焦点眼内レンズを挿入する白内障手術は選定療養に該当します。 手術の料金は片眼につき20~30万円です。 手術に必要な術前検査、処置、薬、診療、入院費などは、健康保険扱いです。
※多焦点眼内レンズ はら目ディカル通信 第76号 改訂版(PDF)
※3焦点眼内レンズ はら目ディカル通信 第129号 改訂版(PDF)